ここ数日は、令和3年度予算審査会(局別審査)に向けて、当局との連日の打ち合わせに
終始しました。
急速に高齢化が進展する社会での諸課題や地球の環境問題等を俯瞰的にとらえての持続可能な
まちづくりや、制度作りが求められております。
今回は、横浜市のまちづくりと医療分野などの視点での諸課題をターゲットにして、審査に
臨む予定です。
さて、本日(20日)は、地元の「市民相談」の合間を縫って、横浜市国際局が主催する
「国連WFP(2020年ノーベル平和賞受賞)〜飢餓のない世界、そして平和へ〜」を
オンライン開催で拝見しました。
国連世界食糧計画(WFP)は、世界中の飢餓の課題解決に取り組んでいる団体です。
昨年度のノーベル平和賞を受賞された機関です。
本日の講演で印象に残った言葉に「紛争のある所に飢餓があり、そして飢餓がある所では、
しばしば対立があります。食糧安全保障と平和や安全は切っても切り離せないものであり、
紛争や武力衝突を終わらせない限り、飢餓のない世界の達成はあり得ません。
世界の慢性的な食糧不安に苦しむ約7億人の約60%が紛争に影響を受けた国や地域にいる
(趣旨)」こと。さらには、「国連WFPは、私たちはどの子が食べて、どの子が食べないか。
どの子が生きて、どの子が死ぬのか決めなければならないときもあり、国連WFPに、誰が
生きて、誰が死ぬのかを選べとは言わないでください。支援を必要としている全ての人々に
食糧を行き渡らせることを訴えているから。(趣旨)」とありました。
次元が少し違うかもしれませんが、日本でも古来より、我田引水との言葉が示すように、食糧を
確保する土地や水の争いが、領地争いに発展し、紛争となってきました。
また、災害時には、トリアージという考え方、つまり、緊急時では、救える命を優先して救って
いくという考え方があります。
時には、目の前の救える命に、やむを得ず優先度をつけなければならないことも発生します。
自然災害ならば、やむを得ないのですが、人類の指導者や国の利害により生じた紛争であると
すれば、胸が痛むものであると言えます。
それは、被害を受けるのは、常に社会的に弱い立場にいる人々だからです。
私は、世界の平和のために、紛争や気候変動の諸課題の解決に向けて、SDGs未来都市として
の横浜市に役割がますます高まっていると感じています。
その解決に向けて、いまこそ、そのパイロット的役割を果たしていくべきであると考えます。
引き続き、「横浜市国際平和の推進に関する条例」を推進した平和の党としての役割を再認識し、
更なる政策を前に進めて参ります。
※以下、横浜市国際局の案内より引用します。
横浜市は、都市間連携や国際協力を通じ、世界の平和と繁栄に向けた取り組みを進めてきまし
た。平成30年(2018年)6月には、「横浜市国際平和の推進に関する条例」が制定され、
この理念に基づき、市民の皆様に向けた平和啓発に取り組んでいます。
この度、飢餓の解決に向けた活動によって、2020年のノーベル平和賞を受賞された国連世界
食糧計画(WFP)の日本事務所代表 焼家 直絵(やきや なおえ)さんに、世界で起きている
飢餓の現状や国連WFPの活動、誰でもできる課題解決に向けた取組についてご講演いただき
ます。
焼家さんの講演を通じて、平和の大切さについて、市民の皆様と一緒に考える機会にしたいと
思います。